前に務めていたおもちゃを作る会社で、電子ゲームを作る時にバグがないか仕様書片手に一心不乱にゲームしまくる
「デバッグ」作業で私は定評がありました。
※謎解き界隈でもよく「デバッグ」という言葉を聞くので懐かしく眺めております
基本的には専門家にやっていただくのが普通で、企画をしている人間は使い勝手的なことと、バグ発生のダブルチェックの意味合いを兼ねてなので、
(私が会社にいた頃はです。今はどのように行っているかはわかりません)
正直、そんなに一心不乱にデバッグやらなくても...という感じでした。
そんな作業で定評があった私が、ポチポチ小さいボタンを押しながらデバッグしていると先輩が通りがかりに
「なぞこは本当に根暗だから
そういう作業向いてるよなー」
と言いました。
言われた当時は「!??」となりましたが、
そう、確かに、私は根暗なのです。
仕事の電話しなければならないのとかすごい嫌いでした。
そして別の話。
はじめて飛行機に乗ったのは社会人1年目。
おもちゃを作る会社の社員旅行でした。
「万里の長城めぐり」とか「東京をヘリで一周」とか確かいろいろなコースがあったのですが、
なぜか私は
熊本県の島にとんとこ漁と
化石掘りをしに行く
という地味中の地味な物を選びました。
とんとこ漁とはこちら。
天草御所浦の魅力 ~伝統のとんとこ漁と離島文化~ Fascinating Goshoura, Amakusa
とんとことんとこ船のヘリをたたいて魚を追い込む漁法なのです。
こちらのコース、地味すぎて選んだ人が8人位しかいなかったのですが(当時社員1000人)ものすんごく歓迎されて、魚が美味しくて、みかんもおいしくて本当に行ってよかったと思っております。
是非皆さんもとんとこ漁をしに熊本県に行ってみてはいかがでしょう。
さて、とんとこ漁はおいておいて、
その際に同期に
「私初めて飛行機乗るんだが」
と言ったら
「離陸の瞬間は息を止めろ」
とか
「離陸の時は靴を脱げ」
とか散々だまされたのです。
みんなひどい。
しかし22年間も飛行機に乗らなかったので、この先も積極的には乗らない人生なんだろう、そう思っていました。
そんな私が謎解きゲームを初めて驚きの変化を見せました。
まず、「根暗」問題。
社会人ですから根暗であってもどうにか生活はしております。
案外ちゃんと仕事はしております。
しかし5年くらい前に恋人に
「今日あなたが私の家に同僚をたくさん連れてくる夢を見たよ」
といったら
「お前そんなの処理できんだろう」
とバサッとひどい仕打ちを受けたくらいには当時はそんな感じでした。
しかし最近では通りかかりのでっかい犬を連れた人に
私「このワンちゃん何犬ですか超かわいい☆」
通りすがりさん「秋田犬です☆」
位に見知らぬ人にガンガン声をかけるようになってしまいました。
今なら何人お客さんがいても、乾き物でよければ相手出来ると思います。
(料理は好きじゃない)
これはこれでどうかと思いますが、すべて茶番のおかげだと思っております。
茶番が私をワンランク上のコミュニケーション能力保持者に成長させたのです。
あと、本当にありがたいことに全国にお知り合い、友達が増えました。
Twitterで「いつかどこかで会えそうですね」なんて言っていると高確率で会えます。
あと、Twitterで見ていた方が同じ卓にいたなんてことも多く、「ひょえええ。さすがだったわぁ」となることも多いです。
次に飛行機問題。
昨年の9月の関西遠征から、気づけば12月関西→福岡、2月関西・名古屋、3月福岡、8月関西…と飛行機に乗っているのです。
コナン君が見たら
「妙だな…あの人数年前まで飛行機なんて乗っていなかったのに、今はANAカードを持っている」
と言われてしまうくらいの変貌です。
おかげで今では
「受託手荷物なんて無駄よ!全部手荷物で機内よ!」
「モバイルバッテリーは機内持ち込みよ!」
「窓側??通路側よ!」
「旅割75の受付今日からだったわ!」
「楽天トラベルなら大阪まで宿付き3万だよ!」
となっています。
人間ほどほどがいいですね。
それに加えて、なんでも謎解きゲームだと思えば人生楽しいなーと思っています。
ざっくりしてますが、また詳しくは今度にでも。
なんか、こう、今つらい人も、私にとっての謎解きゲームのように、いつか自分にとってのすごい革新的なものに出会える可能性があるのだから、人生をあきらめないでほしいなと壮大な気持ちになっております。
私にとってのリアル脱出ゲームは文化版ライザップと言っても過言ではないと思います。
結果にコミット。