語彙力からの脱出

2014年から謎解きに参戦し、現在500公演以上に参加しています。謎解きの楽しさや、魅力をお伝えすべく、リアル脱出ゲームを中心とした謎解きの感想をネタバレなしで、そのおススメやコツを分かり易くお伝えすることを目標に更新中。

【スポンサーリンク】

悠久ノ自鳴琴特急(オルゴールエクスプレス)の感想

大阪での再演チケットの発売が今週末ということで、東京パトランド PHANTOMの公演の感想を書こうかと。

 

私、「パトランド」「パトランド」読んでいましたが「東京パトランド PHANTOM」がフルネームだったのですね。大変失礼しておりました。

 

知らない人はいないかもしれませんが、こちらのイベントを雑に紹介すると

1つのビルに、

1日閉じこもって、

謎解き4公演も、

ハシゴできるように、

公演組んでくれている、

という涙が出るほどのイベントです。

 

生きていてよかった。

 

 

f:id:nazoko_dayo:20160907202917p:image

私のタイムテーブル。

 

 

 

悠久ノ自鳴琴特急

 

公演型

探索 ☆☆

謎  ☆☆☆

満足度 ☆☆☆☆

参加形態 グルーミー

東京パトランド PHANTOM

脱出成功

 

竜王迷宮からの脱出」がパトランドの2週間前にあり、「また東京行くのはさすがにどうなのなぞこ!」「それはちょっとあれじゃない!」「あなたそこまであれじゃないんじゃない!」「ここで東京いっちゃったらあれの思うツボ!」と心の中で天使のような悪魔と戦っていたのですが、結局我慢できなくなって来ちゃったあれなので、「続く絶望、希望の終わり」以外はソロ凸だったのですがいろいろな方に拾っていただけました。

 

本当、生きていてよかった。 

 

あろうことか「続く絶望、希望の終わり」にあまり慣れてない方を呼んでしまったことくらいがまじ絶望。希望が終わった位でした。

本当に申し訳なかった。

 

 

さて、謎解きの話しますよ、今日は。

 

Penguin Factory×トリオックス×One Shot Labelの3団体コラボ。

すみません本当にすみません。包み隠さず言いますが1団体も知りませんでした本当にすみません。

あと……公演名も実は読めていなかったですすみませんすみません。

 

でもこの公演、超美しい謎解きでした!

 

線路のない大地を永遠に走り続ける、不思議な列車がありました。

その列車は、オルゴールのメロディーを奏でながら、まるで自らの意思があるかのように自由に走ります。

でも最近、列車の様子が少しおかしいのです。

急に砂丘に突っ込んだり、廃墟をかすめたり。

聞こえてくるメロディーも、ときどき調子はずれな気がします。

そんなある日、ついに列車があなたの住む街に向かってきている、というニュースが流れました。

このままでは、街のシンボル・タワーに激突して、多くの人が犠牲になるでしょう。

あなたは街を守るべく、この列車に乗り込む決意をしました。

というストーリー

 

 

 

静かに破滅に向かっていくような雰囲気を感じながらの、妙に緊張感がある公演でした。あんなに静かな公演は後にも先にも体験したことがないかもしれません。

 

一文字で現すと

「静」「緊」「質」「話」「空調」「衣装」「仕組み」「雰囲気」「電車電車」「物量?物量物量物量!」

おっと途中から一文字ではなくなってしまった。

 

 

 

AMGを知っている方はもちろんその世界観を楽しんだようなのですが、私のように知らなくても「物語を紡いでいく」感じが素敵で世界観に入り込める公演でした。

 

物量は「物量?物量物量物量」だったものの、解けなくはないですし、謎解き的には非常に美しいと思いました。

 

けれども簡単なわけではありません。

 

ほら、パトランドに来る人ってあれだから、この公演も脱出率100%の時とか会って結構高いけど、たぶん一般人にやってもらったら半分も行かないと思うんですよ。

 

全チーム成功とかの回もあったようですが、みんなあれですから。

 

 

さて、物語を紡ぐわけですから責任重大です。

「え?これでいいの???」

私たちの選択で彼らがどうなってしまうのか……

 

 

謎解きって正直、目の前の謎をがつがつ解いていって、中謎で「は?」となり、大謎で詰まって、

「ああ、そうだ、ストーリーな、ストーリー!ストーリーがなんかの手がかりんなんだろう!!ストーリーの紙になんか書いてあるぞ、これにもストーリー書いてあったぞ!そういえばオープニングであいつが干し芋好きだって言ってたな。干し芋がキーかもしれないな!」

となりますが、この公演は謎もストーリーにのっていたからか、ストーリーを忘れることもなく、ずっとこの静かに終わりを待つ世界観の中に漂っていた感じでした。

 

一人少ない4人だったものの街を守れてよかった!

 

本当、生きていてよかった。 

 

 

謎制作団体さんが一緒に作業するって本当に難しいのではないかと思うのです。

少し前に仕事で自作謎解き作った時に、仲良しだった私たちですら進行するにつれ、ちょっとぎすぎすしたんですもの。

それでも各特色を残しながら上に行けるというのは…みなさん大人だなと違う、プロだなと思いました。

 

あまり謎解きに慣れてないけどパトランドに来たい!という方がいるなら一番おすすめの公演です。